「ウッドデッキの表面温度の実験目的」
ウッドデッキは一般的に日当たりの良い場所に設置します。
なぜなら、ポカポカ陽気の下でする、バーベーキューや日向ぼっこは最高だからです。
しかし、真夏の猛暑日、ジリジリと照りつける太陽の下では、ウッドデッキの表面が手で触れなくなるほど
熱くなります。軽い火傷をされる方も少なくはありません。
特に、プラスチックと木粉の混合物で出来ている人工木材は、天然木材に比べて表面温度が高くなりやすい
と言われております。
そこで、実際に人工木材と天然木材の表面温度を測り、本当に人工木材が熱くなるのかを確かめる事にし
ました。
材料・方法
●実験材料
今回用意したものは、

「実験開始」
平成22年9月13日午前10時13分 外気温33度 湿度43%
直射日光が当たらない場所で、各種類の表面温度を測ります。
その後、直射日光が当たる場所へと移動させます。


このようにして表面温度を測ります。
この日は、雲がほんとどない快晴でした。直射日光がジリジリと照りつけて、実験には
ちょうどいい日でした。

太陽がまぶしい!ジリジリと直射日光が照りつけます。
さて、時刻は正午12時43分 外気温は34度 湿度は41%と午前中とあまり変わりません。
でも、体感温度は、直射日光が当たっているのでかなり暑いです。

ちょうど一日で一番直射日光が強い時間です。
午前中と同じように測定していきます。直射日光で表面はホカホカになっております。

さて、天然木材はどうだろうか・・・。
あれっ、意外と熱い?! ウリンの表面温度は55度もありました。手でずっとは触れません。

全種類を測定して実験終了です。とにかく太陽がジリジリと暑かったです。

「結果」
測定した結果をグラフに表しました。
噂どおり、本当に人工木材は天然木材より熱いのでしょうか!?

実験結果まとめ
炎天下の表面温度テストで実証された事は、
人工木材、天然木材関係なく、濃い色ほど熱いという結果でした。
一見人工木材の方が温度が高めに見えますが、実は色が濃いめなのです。
実際の表面温度は人工・天然木材の違いではなく、色の濃さによる温度差です。
実例として、Eee-Deck ライトブラウンと天然木材ウリンの表面温度を比べて下さい。
人工木材より天然木材が熱いという結果になっています。

といっても、一番色が明るいセランガンバツでも、表面温度は48度あるので、
真夏の太陽が照りつける日は、素足でウッドデッキに出るのは結構熱いかも。

結論としては、炎天下の表面温度は、
人工木材・天然木材関係なく濃い色の素材ほど熱くなり、
材質による温度差はほとんどないと言えます。
直射日光による表面温度差は、素材よりも表面の色の濃さが主な要因です。
以上、表面温度テストでした。
※後日、白・黒色による表面温度差テストもしたいと思います。
実験日時 平成22年9月13日
高尾佳伸

